M-1グランプリで話題の“8人組”主宰が語る、諦めと強み「ずっと芸人になりたかった」
8人いるから8倍楽しい
――書き手としての蓮見さん自身も、演じ手としてのメンバーも。
蓮見:はい。2人のコントは、ちゃんとウケたらやっている側もすごくうれしいですしね。8人のコントだと、ウケてもセリフが少ないからとあんまり喜んでないヤツとかいるんですよ。出ている以上は喜んだらいいのにと思いますけど(笑)。
――たしかに、8人出ていて長さが4~5分だとほぼしゃべらない人も出てきてしまいますね。
蓮見:個々のよさを出そうと思うと8人は多いので、ライブごとになんとなく主人公を一人決めて、「この人が目立つようなネタを」というふうに作るようにはしています。そしたら、毎回来てくださる方も楽しいと思うから。8人いるから、8倍楽しいじゃないですか。これは僕らの強みかもしれません。
<取材・文/釣木文恵 撮影/石原敦志>
【蓮見翔(はすみ・しょう)】
1997年、東京都生まれ。日本大学芸術学部在学中、演劇企画団体「はりねずみのパジャマ」を立ち上げ。2020年9月、サークルのメンバーで「ダウ90000」を結成。2021年7月、作・演出を務めたコントライブ『夜衝』が評判を呼ぶ。『東京03の好きにさせるかッ!』(NHKラジオ第1)、ラブレターズ単独ライブ、かが屋文庫書き下ろし生配信などに脚本提供。
Twitter:@Show0408S