大嫌いだった口うるさい母親に感謝!社会人になった21歳女性が感じた“母の愛”
親の心子知らず。ということわざがあるように、子供の頃には口うるさいと思って嫌悪していた親の言葉が、大人になって大切なことだったと気づく人も少なくないようです。皆さんには、そんな経験はありませんか?
母親の小言が口うるさくて大嫌いだったのだという渋谷美千加さん(仮名・21歳)。兄弟のなかでも、片付けや整理整頓が苦手だった渋谷さんはとくによく?られ、保育園から小学校入学後までは、母親に怒られた記憶しかないと言います。
口うるさい母が原因で仲間外れに
「ランドセルを玄関に置けば怒られ、机の上に物を置いたままだと怒られ、とにかく1日中ずっと怒られていた記憶しかありません。私も、デキの悪い子だったと思います。宿題やハンカチなんかの忘れ物も多かったですし、きちんとしようと思っても続きませんでした」
そして、渋谷さんが小学校低学年だったある日、事件が起こります。遊びに来ていた友達の携帯に「急な用事ができたので、すぐに戻ってくるように」と、友達の親から連絡があったのです。
「急な用事と聞いて電話を受けた友達は焦っていましたし、もう1人いた友達も『早く帰ったほうがいいよ』と急かし、なぜかその友達もパニックになって帰ろうとしました。友達が帰ることを母に伝えると、母はいつものように友達を送り出すために部屋に来たんです。でも、すぐに鬼の形相に早変わりでした」
母親との衝突と結婚前提のお付き合い
事情を知らない母は、友達に片付けてから帰るように伝えたのです。口調がキツかったわけではなく、よそ行きの感じだったそうですが、友達たちはドン引き。その日は片づけをして帰ったものの、次の日に「人の子供に片づけを強要する親とか怖い」と言われ、しばらく仲間外れにされたこともあったのだとか。
思春期には、母親に猛反発。中学生になって母親と衝突することが増えた渋谷さんは、高校卒業と同時に飲食店へ就職し、1人暮らしをはじめます。そして働きはじめた飲食店でが、その店長によくしてもらい、自然と付き合うように。
「店長は仕事が不規則だったので、2人で会う時間を増やすために同棲を考えるようになりました。そのあとの結婚についても考えていたので、結婚を前提とした同棲の許可を得るため、お互いの実家に挨拶へ行こうということになったんです」