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大手が続々参入する「メタバース」をイチから解説。未来の100兆円市場の可能性

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すでに「メタバースのなかで働くアルバイト」も

メタバース

写真はイメージです

 アシュトン氏によると、すでにメタバースのなかで働くアルバイトの求人サイトも登場し、新たな労働市場が形成されつつある。

「まだ少ないですが、求人サイトではバーチャルフェスの接客が時給2000円ほどで募集されていたりします。メタバース内で完結する仕事だと、私はバーチャルマーケットというイベントのツアーコンダクターを受けたことがあります。他にも、有料のカウンセリングや3Dモデル販売を行ってる方もいらっしゃいます」

 仕事も趣味もと、多くの時間をメタバース内で過ごす人はこれから増えていきそうだ。声は男性だが、可憐なデザインのアバターがシンクロしてインタビューに答えるアシュトン氏。活き活きとした彼と話していると、仮想と現実の区別が曖昧になっていく。

ヘビーユーザーの8割はバーチャル恋愛経験者

この世界では、アバター同士の恋愛もあります。ソーシャルVR国勢調査によると、ユーザーの4割が恋に落ちた経験があり、35%ぐらいは恋人をつくったというデータが出ています。プレイ時間が5000時間を超えるヘビーユーザーになると、およそ8割は恋愛経験者。今、ユーザーは男性が9割ほどなので、女性のアバターを使って男性同士が恋愛をしてるんです」

 今、自撮りからアバターを作成する韓国発のスマホアプリ「ZEPETO(ゼペット)」が話題を集めており、2022年に大ヒットが予想される。メタバースが一般的になれば、アバターの重要性がますます注目を集め、アバターのファッションや容姿は一大ビジネスになりそうだ。多くの人が当たり前のようにアバター姿になり、メタバース空間を闊歩する。今はそんな時代の前夜なのだろう。

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