車、鍾乳石…なんでもある“超巨大スーパー”。20歳店長に聞く、驚きの品ぞろえ
敷地内に日用品だけを扱うコンビニが
――逆に大きすぎて困ったことはありますか?
田村:お客様が、店の端っこで商品の場所ををスタッフに尋ねたら、反対の端まで歩かなきゃいけないということはありますね。
――高齢の方には特に辛いですね。何か対策はされていますか?
田村:よく使う日用品だけ買い物をしたい方のために、敷地の中にコンビニも作りました。そこに、スーパーで売っているものを持って行って販売しています。コンビニは普通、定価で売られているところがほとんどだと思うんですが、スーパーと同じ値段で売っているので日本初のディスカウントコンビニとしてスタートしました。
――商品までの距離もそうですが、目的の商品があるエリアを見つけるのも大変そうですね。
田村:「広すぎてどこに何があるかわからない」って、今朝も言われました(笑)。わかりやすくポップをつけたり、スタッフには「尋ねられた商品がどんなに遠い場所にあっても、その商品の前まで一緒に行くように」という教育をしています。
なぜ20歳で店長になれたのか
――20歳の若さで店長ということが驚きですが、どういった経緯で店長に?
田村:まず言っておかなくてはいけないのが、うちの代表は私の祖父なんです。
――では、先代の店長がお父様ということですか?
田村:いえ、代表の血縁関係の中で店長になったのは私が初めてですね。代表はもともと、身内を会社に入れるのは好きではなかったようです。私も、孫だからと特別扱いされるのは好きではなかったので、他の方はアルバイトやパートから半年くらいで社員になる人が多いんですが、私はアルバイトとして1年勉強させてもらいました。
――ではなぜ、この若さで店長にまでなれたのだと思いますか?
田村:自分ではなんとも言いにくいですね(笑)。経緯だけ話すと、前店長が交代するという話になった時に歴代の店長が私を推薦してくれたと聞いております。店長になった後に祖父からも「まさかお前にするとは思わなかった」と言われました(笑)。