コロナ禍で危機の劇場を「配信で支える」。ベルリン銀熊賞受賞Pに聞く、仕事のこだわり
デートムービーとしても楽しんで
――最後に『偶然と想像』の見どころについて教えてください。
高田:オリジナル脚本ならではの面白さがあります。今回の作品は、タイトル通り、偶然をテーマにしていますが、「こんなことあるのか」ということと同時に「でもひょっとしたらあるかもしれない」ことが起こります。
そして、生々しい感じの恋愛についてのセリフも、どこか軽やかです。「海外の映画祭で賞を取った作品」と言うと、小難しい内容を想像するかもしれませんが、東京フィルメックスでも笑いが起きていました。リラックスして、デートムービーのような感覚で見て欲しいですね。
<取材・文・撮影/熊野雅恵>