23歳学生作家、虫をこよなく愛する彼女が“好き”を仕事にできた理由
――篠原さんは学生作家として活動していますが、“好き“を仕事にする秘訣ってあるんでしょうか。
篠原:しいて言うなら、物書きを目指すなら文章がまともに書けるだけでなく、「この人にはこのテーマで書いてほしい!」って思われる必要があります。
得意分野をどれだけ持っているかが勝負ですよね。私の場合は、ずっと“虫が好きな人“として認識されてきましたが、それってたまたまそれが昆虫だっただけで。
幼稚園児の頃からずっと虫が好きな子だった
――自分の好きなものをアピールしてきたから、他人が篠原さんを“虫の人“として認識して仕事を任せてくれるようになったと。
篠原:幼稚園児の頃からずっとそれで認知されてましたね。だから、コトあるごとに虫の魅力を伝えようと必死になっていて、好きな理由を伝えるクセが自然についていったんでしょうね。
自分の好きなことのどこが好きで、自分の専門分野なのかを明確にして、身近な人にせよ、ネットを通じてにせよ、自分の好きを魅力的に発信し続けることが大切だと思いますね。
いちばんの原動力は純粋な“好き”という気持ちです。最初から趣味を仕事につなげようって下心があると、趣味すら失ってしまうかもしれない。好きの気持ちを大切にすることが重要だと思います。
<取材・文/安里和哲 撮影/林紘輝(本誌)>