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ビジネス英会話で恥をかかない「Should」の正しい使い方

コラム

 こう考えてみると、Shouldには単純に「◯◯をしなければならない」という意味ではないことがわかります。

 普段の会話で「今日は早く寝なくちゃ」と言うのであれば、I will need to go to bed early tonight.などがいいでしょう。

 You should go to bed early.のように主語をYouにすると、学校で学んだような、Mustよりも少し柔らかい表現として使うことができます。

Had betterは強迫に近い意味

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 またMustやHave toと似た表現として、Had betterも学校で学びます。

 You must eat more vegetable.「もっと野菜を食べなさい」を、You had better eat more vegetable.と書き換えるような演習を行った人もいるのではないでしょうか。

 しかし、Had betterにも隠れた意味があります

 その意味とは、「◯◯をしなければ、どうなるかわからないよ」という強迫に近い意味。You had better go to bed early tonight.であれば、「早寝をしなさい(さもないと、どうなるかわからないよ)」という意味になります。

 だから、実際にHad betterという表現を使う状況は非常に限られています。

 日常の会話ではなかなか聞くことがない表現です。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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