ゴキブリは冬でも生きている。自宅周りの害虫対策をアース製薬に聞く
大量の卵を産みつける「ゴキブリ」
害虫の王様ともいえる「ゴキブリ」だが、秋~冬のゴキブリは少々活動のパターンが変わると野村さんは語る。
「家の中に入ってくることでお馴染みのゴキブリですが、夏を過ぎるとゴキブリはあまり家に入らなくなります。ベランダや物置など、家の周りの居心地の良い場所に隠れて冬を越していることが多いです」
しかし、家のなかに入らないからといって安心はできない。なぜなら、もし、家の中に卵を産みつけられていたら、暖かい室内で孵化してしまう可能性があるからだ。
「ゴキブリは“卵鞘(らんしょう)“と呼ばれる、複数個の卵が納められているカプセルを産み落としていきます。1つの卵鞘には平均24個の卵が入っていて、さらにこの卵鞘を20個くらい産みます。つまり、単純計算で500個近い卵を産むのです。もちろんすべてが成虫になれるわけではありませんが、大量のゴキブリが生まれると考えてください」
家の周りにいるのが、まだ幸いだ。そこで、暖かくなって家の中に入る前に外用のゴキブリ駆除剤を使い、外にいるうちに対処してしまおう。
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つい自宅内の害虫対策ばかりに囚われがちだが、ゴキブリのように放っておけば爆発的に増えてしてしまう可能性もある。自宅外の対策も心がけ、害虫に悩まされない生活環境を整えよう。
<取材・文/齊藤颯人>
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