遊戯王、桃鉄、パワプロが好調のコナミ。盤石のゲーム事業でも残る“不安要素”
長期での事業拡大には方針転換が必要?
最新の2022/3期第2四半期の業績は売上高1394億円(前年比20%増)、営業利益391億円(83%増)、最終利益275億円(99.8%増)と大幅な増収増益です。コロナ禍からの回復もあり、全事業で前年比超えを記録しました。
モバイルゲームの好調や、ゲーセンの休業申請解除、スポーツ施設における客足の回復が影響しています。しかし、回復に至っているとはいえ長期でも拡大を目指すのであれば方針転換をしなければなりません。
国内のゲーセン、スポーツ施設関連の事業がこれ以上の伸びを期待できないのであれば他の国に進出する必要があります。なかなか躍進しないカジノ関連事業も北米以外の中国なども検討すべきです。確かにマカオには導入実績があるようですが、より大規模に進出する施策が求められます。
多角展開を目指すのであれば、スポーツ事業に参入した時のように別分野の企業を買収することも選択肢として考えられるでしょう。
<TEXT/経済ライター 山口伸>