スノーピークは株価20倍も視野に…ブームで急伸「アウトドア」銘柄6選
暴騰にはアウトドア関連にプラスアルファがあるか
また、銘柄選びに定評のある株式評論家の坂本慎太郎氏(@bucomi)も「最近週末はキャンプ場の予約が取れないんですよ……」と嘆くキャンパーの一人だ。
ただ今後については「キャンプに絞った銘柄選びをすれば現状維持、または上積みはありますが、緊急事態宣言が明ければほかのレジャーに流れる可能性が高い。アウトドア関連というだけで総じて値上がりというのは今後難しい」と冷静に分析する。アウトドア関連で暴騰があるならば、ある“条件が必要”とも。
「例えばグローブライド(東証1部・7990)の商品は海外でも人気が広がっています。またカンセキ(東証JQS・9903)は、スポーツ用品などの比率が高い他のアウトドア関連株と違って、収益力の高いアウトドア専門店が収益の柱なので、ブームの恩恵をダイレクトに受けられます。このように、今後は関連株というだけではなく、何らかのプラスアルファを持つことが値上がりのポイントになるでしょう」
坂本氏がオススメするアウトドア銘柄
※株価などのデータは11月2日時点のもの
【グローブライド(東1・7990)】
株価:4,380円
最低投資金額:43万8000円
時価総額:996億円
「Daiwa」ブランドの釣り具で世界的。ほかにゴルフや高級自転車も展開している。国内市場の堅調に加えて欧米向けが絶好調。今後も海外向けの拡大が業績に大きく寄与しそうだ
【カンセキ(東JQS・9903)】
株価:2,598円
最低投資金額:25万9800円
時価総額:209億円
ホームセンター(HC)中堅。関東を中心にアウトドア用品の専門店「WILD-1」を展開している。専門店はHCの一部でアウトドア用品を取り扱うよりも高収益で、業績は堅調に推移
【エンチョー(東JQS・8208)】
株価:976円
最低投資金額:9万7600円
時価総額:66億円
静岡地盤のホームセンター。神奈川や静岡、愛知でアウトドア用品専門の「SWEN」を展開。カンセキ同様に専門店は利益率が高く、キャンプブーム継続が追い風になりそうだ
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つまり、単純にアウトドア用品を扱うだけではなく、そこ独自のプラス要因がある銘柄に注目すべきということである。実際のキャンプには興味がない人でも稼ぐことはできるのだ。
<取材・文/新井奈央 サクライカズキ チャート/楽天証券提供>
【高井ひろえ】
フィスコマーケットリポーター。2017年にフィスコ入社。金融主要メディアや機関投資家への情報配信を行うかたわら、株式投資セミナーに講師や司会として登壇中。学生時代にミス首都大学東京2014グランプリ、ミスコン全国大会でフジテレビスポンサー賞を受賞も。
【坂本慎太郎】
こころトレード研究所所長、株式評論家。2002年から証券会社ディーラー、かんぽ生命保険ではファンドマネジャーを務める。退職後、個人投資家の育成を目的にこころトレード研究所を設立。