異変があると祈祷師が登場…新卒で変な会社に入ってしまった30歳の回顧録
第2、第4土曜日は強制出社のルールも
さらに社長の介入は休日にも及んだそうです。
「若い社員に対して『休日の過ごし方が大事』が社長の口癖で、『休日は仕事の準備をしておけ』とよく言われていました。また、第2、第4土曜日は『勉強会』と称して強制的に会社に呼ばれ、社員への訓示や資格の勉強などをさせられました。
名目上、自主的に集まっているということになっているので、手当などはありません。事前の話では週休2日制だったのに。参加者はみんなうんざりしていましたが、もちろん異議を唱えることはできません」
会社に祈祷師が来てお祓いを始めた
休日以外にも、社長による社員への「強制」はさまざまなものがあったと、矢野さんは話します。
「会社で請け負った開発プロジェクトを決められた納期に収めることができず、赤字になったことがありました。ある日『今日は会社にいるように』と命令されまして。『何が起こるんだろう』と思っていると、突然祈祷師が現れ、何やらお祓いを始めたんです。
私はビックリしていたんですが、先輩に聞くと会社に異変があると呼んでくるみたいで……。自分が勤務していた際、3回ほど会社に祈祷師が来て、お祓いをされました」