猫8匹が社員、名刺もあるよ。「癒し課」を作った印刷会社の猫愛
猫の世話はどうしているのか?
気になる猫の世話についてはスタッフが交代で担当しているという。
「朝食の時間は8時なので、朝早く出勤したスタッフが自主的に餌をあげてます。夕食は18~19時の間ですね。帰りはスタッフが誰もいなくなると30分ほどで暗くなるタイマーをセットしてますが、猫は夜行性なので電気が消えても問題ありませんし、むしろ暗くなってからバタバタドタドタと運動会をしている音が聞こえてきます(笑)」
会社が休みの日はスタッフが交代で猫当番をやってます。当番といっても基本的には朝と夕方の餌やりだけになりますので、そこはみんな心得ていて、スマホゲームをしたり、ネット動画を見たり思い思いの時間を過ごしています。そして猫のいる部屋で猫を独り占めできる時間になります」
企業による社会貢献としての「癒し課」
2021年6月に発刊された『私たち、癒し課に配属されました』はフルカラー128ページで、撮影からデザイン・編集だけでなく、印刷・製本・出版にいたるまですべて自社で行ったというおそらく世界初のフォトブックだ。
しまや出版の遊び心はこれだけにとどまらず、社猫たちの名刺やコロナ対策のポスターに社猫の同人誌、そして創業50周年時には特製ケース入りの記念誌も制作している。
「フォトブックの表紙も実はスマホで撮った画像なんです。猫たちを媒介にしたスタッフ同士の交流も盛んで、社猫たちの存在には私も日々癒されています」