フレッシュネス、30年目の本気。ハンバーガーテイクアウト専門店の生き残り戦略
原価率はなんと65%!コスパ抜群の商品
飲食店の原価率を30%以内に収めるのが一般的に良いといわれているが、こちらの店の原価率は「ざっくりですが平均して65%」と、コスパ抜群。
「原価率としてだいぶ高いです。フレッシュネスバーガーの場合は単価1000円くらいで、内装にもこだっていますが、今回の新ブランドは客席やレジがない分、人件費や家賃がとことん削れたので、その分を商品にあてギリギリの価格設定ができました」
ハンバーガー戦争で生き残れるか
また、コロナ禍ではフレッシュネスバーガーの店舗閉店が相次き、ショックを受けるファンも多く、SNSで話題になった。橋本氏も「正直、コロナ禍になって打撃を受けました」と語る。
「ショッピングセンターにも出させていただいているのですが、やはり営業自粛や時短営業が大きかったです。フレッシュネスバーガーは落ち着いた空間が強みなので、イートインができなかったことが閉店につながったのではないかと思います。しかし、そこからテイクアウトだけではなく、モバイルオーダーやデリバリーなどで、新しいお客様と接点が作れました」
最近では鳥貴族がチキンバーガー専門店「トリキバーガー」を発表した。さら日本最古のハンバーガーチェーン店でもあるドムドムバーガーを展開している株式会社ドムドムフードサービスも、プレミアムバーガー「TREE&TREE‘S」を展開。もはや「ハンバーガーの椅子取り合戦」の様相を呈している。
さらに同じテイクアウト専門店として、「ブルースターバーガー」や「ベックスバーガー」も新たに参入している。これについて橋本氏はどう思っているのか。
「確かにテイクアウト専門店としては同じ競合です。しかし、どこも初めてハンバーガー屋をやる企業さんなので、フレッシュネスバーガーのノウハウや経験、そして必要な機器や作業動線などを比べるとうちは圧倒的なものがあります。どのくらい美味しくて、どのくらいのスピードで出てくるかというところでは負ける気がしません。ですがこのあたりには出店して欲しくないですね(笑)」