緊急搬送&激務で14キロ減…不遇の36歳会社員が「アラブの王子」と深い友情を築けたワケ
悩みの中で見つけた「サウジ青年交流団」
――お酒に悩む日々の中で見つけたのが、「日本・サウジアラビア青年交流団」の募集だったそうですね。飲酒禁止のサウジアラビアで日々を満喫されたとか?
鷹鳥屋:お酒のことで悩んでいた私は、日常の中でお酒が必要じゃない国があることに感動しました。ただ、この募集に応募したキッカケは、当時知人の紹介で知り合った、在サウジ日本国大使館の大使の娘さんから色々と教えてもらったことが始まりです。
歴史や文化について教えてもらい、歴史オタクの血が騒いだのです。サウジアラビアはアルコールが禁止のため、商談などもお酒を飲まずにおこなうことを教えてもらい、強い興味を持ちました。
つまり、当時は悩みのタネだった勤務先の会社にチャンスをもらっていたということになります。また、サウジアラビアに興味を持つキッカケとなった原因には私のアルコール嫌いや歴史好きも影響しているので、なんだかんだ人生にムダなことはないと感じています。
日本・サウジ青年交流団の活動が終わった後あと、活動メンバーを対象としたパーティーに招かれ、そこにサウジアラビアの民族衣装を着て出席しました。すると、サウジアラビアの有名なインスタグラマーが民族衣装の着こなしを絶賛してくれ、「キミは、もっとSNSで露出するべきだ」と言ってくれたのです。これが、アラビア語もまったくわからないのにInstagramをはじめたキッカケです。
中東のテレビ番組への出演オファーが続く
――現在のフォロワー数は、インスタで約7万人、ツイッター3万人! バズるキッカケとなったのが、東京・浅草で雪が降ったときに、仲見世の前に積もった雪の上を民族衣装に身を包んだ鷹鳥屋さんがスーッと滑って「浅草へ行こう!」とアラビア語で言っている動画だったとか?
鷹鳥屋:「日本の景色をバックに中東の民族衣装を着ている面白いヤツがいる」と、違和感が話題を呼びました。ただ、最初どの動画も手探り状態でアップしたものばかりです。その証拠に、記念すべき最初の投稿は、中東の民族衣装を着て鍋でうどんをかき混ぜているといった内容でした(笑)。
インスタが話題となり、中東のテレビ番組への出演や取材のオファーが増えて日本と中東を行き来する日々が続きました。