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700万円の借金に感謝!29歳男性の「迷える恋」を正しい方向へ導いたワケ

コラム

発覚した真相と父への想い

借金

 その後、高校の同級生から聞いた話では、「大手企業で働くイケメンだったし、年収もよさそうだったから口説き落とそうかと思ったけど無理だったわ。同期の冴えない女と付き合ってるみたいだったし、途中で親の借金なんかも発覚してカスだったし」と、A子さんは言いたい放題だったとか。

「本当にA子と結婚しなくてよかったと思います。父は結果として莫大な借金を残して亡くなりましたが、仕事熱心で、いつも僕や母のことを気遣ってくれるやさしい人でした。たまたまでしょうが、あの借金は、チサを裏切ろうとした僕への戒めだったのではないかとさえ思っています

 意外にも、父親の残した莫大な借金のお陰で判断を誤ることなく結婚できた大石さんは、いま、とても幸せな日々を送っているのだとか。窮地に陥ったとき、誰がどのように接してくれたのかは、あとあとの人間関係にも響いていくものです。

<TEXT/山内良子 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

-[借金に泣いたエピソード]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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