働く女性の“社会人百合”の人気漫画家が語る「会社員としてのキャリア」<マンガ>
なんとなくの慣習から距離を取ることも大切
――最後に肩書きにとらわれず、ユニさんのように柔軟にやりたいことに挑戦するためのアドバイスをお願いします。
ユニ:自由業だから、会社員だから偉いなどということは全くないと思います。自分の生活にフィットしてるからフリーランスを選ぶとか、安定した環境で挑戦できるから会社を選ぶとか、自分基準で選んでいくほうが絶対いいですね。
また自戒を込めてですが、やりたいことに集中するためには、やらないことを決めるっていうのはすごく重要だと考えています。
なんとなく慣習で続けていることって、本当に多いじゃないですか? 学びもなく楽しくもない仕事とか、惰性で続けてる人間関係とか、行きたくない飲み会とか。そういったものから、しっかり距離を取るのは大切です。
会社でもこの手順はいらないと思ったら、1度それを省略してやらせてもらって、トラブルがなければ、次も省いて進めるように提案するとか。やらないことをどんどん決めていくっていうのは必要ですね。そうしないと、本当にやりたいことにフォーカスできないので。
やりたいことに集中するために
――やりたいことだけではなく、やりたくないことを理解することも大切なのですね。
ユニ:「やりたいこと」というと、アクティブなイメージがあると思います。ですが「~をやめたい」という気持ちも、立派なやりたいことのひとつだと考えています。だから「仕事をバリバリやりたくない」という気持ちがあれば、バリバリやらなくても生きていける方法を模索するのがいいと思います。
やりたいことに集中するためには「アクティブに何かしてるとすごい」という評価軸から抜け出すことも必要でしょう。「これって本当に必要かな?」と、日々、1つひとつと考えながらやっていくのがいいのかなと。
<取材・文/日比生梨香子>
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