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AKB48武藤十夢、5年かけて憧れの気象予報士に。「まだやってるの?」の声に負けなかったワケ

暮らし

スケジュールをつめるのが好き

――アイドルをやりながらという、多忙をいいわけにしなかった点もすごいですよね。

武藤:それはわたしの習慣があったのかも知れないのですが、AKB48に入ったときから学業と両立していて、高校は年間で10日間休んだら留年だったんですよ。だからお仕事関係の方々にはかなりご迷惑をかけました。

 研究生時代は16人で1曲を披露するのですが、学校を優先してメンバーからあぶれたりもしたけれども、わたしの中では学業もアイドルも両方やると決めていたことなので、やるやらないの選択肢はありませんでした。

 なので、気象予報士の資格も、大学の勉強もアイドルの活動も、やらなくてはいけないものとしてやっていました。ならば早く終わらせてしまえ、とも思っていました。

――なるほど。両立前提だったわけですね。

武藤:あとはスケジュールをつめることが好きなんです。パズルのように組み合わせて、それをこなせると自分に拍手をしたくなるんです。電車に乗っていても乗り換えの時間をつめられるか考えちゃうんですよ(笑)。

リハーサルの空いた時間にも勉強

『未成仏百物語~AKB48 異界への灯火寺~』より

――検索結果よりも1個前の時刻を検索し直すタイプですね。

武藤:そうです(笑)。そういうことが大好きなので、全部きっちりつめていくんです。何時にここまでやり、ここは走れば間に合うとか(笑)。

 AKB48では待ち時間がけっこうあるんですよね。リハを2時間やったらその間に2時間挟み、また1時間リハがあるとなると、2時間で過去問解けるなと思う。そういうときにはこういう会議室をお借りして、そこでひとりでタイムを測って過去問を問いていました。

――今もそうですか?

武藤:そうですね。ただ、休むときは“休むという予定”を入れます。その日休むと決めたら、しっかり終日休みますね。明日からまた頑張ろうと思えるので、きっちりオフの予定を消化していくことが好きですね。なんだかこれを読まれたら、武藤はぎちぎちな人というイメージが付きそうですが、そんなことはないんですよ(笑)。

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