後輩からLINEで上司のパワハラ相談。自信のない男性を変えた“大きな後悔”
職場や学校などで後輩から頼られることに嬉しさを感じる場面ってありますよね。しかし頼られることによって大きな責任を感じてしまう人もいます。今回はとある男性が上司や後輩の板挟みになり、大きな後悔をしてしまったエピソードを紹介します。
きっかけは後輩の世話係就任
後藤哲朗さん(仮名・28歳)は都内の某メーカーに勤めて5年目。現在はリーダーなども任され、上司からも後輩からも頼られる存在です。しかし、2年前までの後藤さんは今とは真逆で自信も頼りがいもない男性だったといいます。
「もともとあまり人に強く言えない性格で、会社に入ってからも上司や同僚に無理を言われても断れず、残業続きなんてこともよくありました。そんな僕が入社3年目の頃、後輩の世話を任されることになったんです。でもどうしても自信が持てなくて、後輩とは仲良くしていましたがイマイチ先輩らしさみたいのを見せることはできていなかったと思います」
そんな自信のない後藤さんですが、怒らないという点で後輩からは好かれていたようでプライベートな話をされることも多かったとのこと。しかし後輩の1人であるFさんという男性が、ある相談をしたことで、後藤さんの意識は後に大きく変わることになるのです。
おとなしい後輩からのパワハラの相談
Fさんは後藤さんと同じようにおとなしい性格の男性で、新入社員の中でもあまり発言をしないタイプでした。そんなFさんは上司ともあまりうまくコミュニケーションが取れていないことを、後藤さんはなんとなく感じていたといいます。そしてそんなある日……。
「Fくんから部長にきつく当たられていて辛いとLINEがきたんです。部長は前々から発言に問題がある人で、自分がイライラしていると部下にぶつけていました。とくに言い返せない社員が標的になることも多く、僕も入社した頃にだいぶ嫌味を言われて落ち込んだ経験がありました」
Fさんの気持ちが痛いほど理解できた後藤さんは、親身になって相談を受けていました。そしてFさんに「なんとかしてほしい」とお願いされ、何をすればいいかわからないまま「わかった」と言ってしまうのです。しかし、後藤さんの性格ではもちろん部長にはっきりと伝えることはできません。