コロナショックでも「地球の歩き方」が攻めの新シリーズ。奇岩、巨像を特集
世界各国の巨像をまとめて一冊に
海外旅行に行く際には、その国のグルメを楽しみにする人も多いだろう。渡航しなくても、日本で海外のグルメを食べられる、おまけに世界各国を旅した編集部のお墨付きとなれば、大いに期待できるだろう。
また、「地球の歩き方」らしい、おもしろみのあるテーマとして注目されているのが『世界の魅力的な奇岩と巨石139選』『世界のすごい巨像』だ。
「世界各国にはさまざまな巨像が存在しており、そのどれもが、人々が色々な意図をもって立ち上げてきたものです。人々の祈り、憧れ、誇示など、人間の想いの結晶を解釈し、その素晴らしさを『世界のすごい巨像』として1冊の本にまとめられるのは、『地球の歩き方』編集部ならではと考えています」
ラインナップを見てみると、自由の女神像やモアイ像などポピュラーなものから、コロンブスの卵像や魯山大仏などマニアックなものまで取り扱っている。日本の巨像では、ガンダムや鉄人28号も取り扱っていた。巨像を通して、その国の文化に触れるのはなんとも面白そうだ。
歴史好き、建築好き必見の一冊
2021年8月時点、図鑑シリーズは10冊刊行されている。そのなかで、旅行初心者に向けて福井氏オススメの巻を教えてもらった。まずは『世界のすごい城と宮殿』だ。
「城や宮殿の本はこれまでも数々の出版社から出ていましたが、333の城と宮殿を網羅したのは本書だけです。図鑑としてはもちろんのこと、全物件、写真とアクセス入りで、実際に旅に使える仕様となっています」
フランスのヴェルサイユ宮殿やドイツのノイシュヴァンシュタイン城など、歴史好き、建築好きにはたまらないラインナップとなっている。世界遺産に登録されている宮殿や、映画の舞台になった城などが堪能できる一冊となっている。
「他にも、『世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット』がオススメです。驚異の大自然や神秘の古代遺跡、謎の巨石とアニミズムなど、地球の謎と秘密が詰まっています。図鑑シリーズでは初のスペシャリストインタビューも収録しており、読み応えたっぷりの一冊となっています」
カンボジアのアンコール・ワットやチベットのポタラ宮殿など、神秘の古代遺跡から人々の祈りの地まで、世界各国の聖地、パワースポットが収録されている。また、宗教人類学者の植島啓司氏や巨石ハンターの須田郡司氏など、5人のスペシャリストインタビューも掲載されている。