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コロナショックでも「地球の歩き方」が攻めの新シリーズ。奇岩、巨像を特集

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 新型コロナウイルスの余波は、旅行業界のみならず、ガイドブックを扱っている出版社にまで広がっている。2020年11月、ダイヤモンド・ビッグ社が保有する海外旅行ガイドブック「地球の歩き方」事業が、学研ホールディングス子会社の学研プラスに譲渡されることが明らかになった。

地球の歩き方

「地球の歩き方 図鑑シリーズ」

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 それにともない株式会社地球の歩き方が設立。「旅行に行けなくても、旅気分を味わえるように」と、新たに「地球の歩き方 旅の図鑑」シリーズを発行している。このコロナ禍において新たなシリーズ本を打ち出した理由について、「地球の歩き方」編集部の福井由香里氏に経緯を聞いた。

自宅でも旅行気分を味わえるように

 従来の「地球の歩き方」は、地域ごと、または国ごとのガイドブックとなっており、その場所に行く際の注意点や、航空券の取り方、おすすめのホテルなど、1冊で海外旅行のノウハウが網羅できる内容となっている。

 対して、「地球の歩き方 旅の図鑑」シリーズは、コロナ禍であっても、見て読んで、海外のことを学ぶことができ、旅気分を楽しめる新シリーズとして新たに発行された。こちらは、『世界のグルメ図鑑』『世界のすごい巨象』など、テーマに沿って、世界各国の情報を1冊に詰め込んだ内容となっている

発売後1か月以内で増刷が決まったものも

 今回の新シリーズ発行に当たって、福井氏は「旅の知識を蓄えられる1冊になれば」と語った。

「コロナ禍で海外旅行に行けない今だからこそ、本シリーズを読むことで、旅行気分を楽しめればと思います。ファンの皆様からは、次に行きたい旅先の想像を膨らませながら、旅の知識を蓄えられる書籍として、好評をいただいております」

 現在、旅の図鑑シリーズが次々と刊行されているが、特に評判が良かったのは『世界244の国と地域』『世界246の首都と主要都市』『世界のグルメ図鑑』だそうだ。その中でも、福井氏のオススメは『世界のグルメ図鑑』だという。

地球の歩き方

『世界のグルメ図鑑』

「世界中を旅して、各国で食べ歩きを行った編集部、そして各国の大使館や観光局の方にもご協力をいただくことによって、116の国と地域の名物グルメを一冊に集約させました。日本でそのグルメが食べられるレストランも掲載しており、発売後1か月以内で増刷が決まるなど、大変大きな反響をいただいています

世界のすごい城と宮殿333

世界のすごい城と宮殿333

「地球の歩き方」図鑑シリーズ第9弾は、歴史好き、建築好き必見の「城・宮殿・城塞都市」が堪能できる1冊。世界遺産に登録されている美しい宮殿や城塞都市、映画の舞台になった城など、旅気分を楽しみながら、世界の知識を深めよう!

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