未読LINEがどんどん蓄積するように

　以降、グループLINEや地雷女からのLINEも読まないまま、どんどん溜めるようになってしまった立花さん。

「確かに私も既読無視をされると嫌なので、未読のまま放置するようになりました。そうしたら、忙しいのかな？ と思ってもらえるかなって。そうするとそれが癖になって、かなり長期間放置するようになりました」

　立花さんのように未読のままLINEを放置する人は、今や若い人を中心にかなり多くいると言います。こうしたLINEの返信が億劫になることを「デジタル・バーンアウト（燃え尽き症候群）」によるものだと指摘する心理学者もいます。

ストレスを解消するためにとった行動

　ストレスから脱却するために、自らも工夫をすることにしました。

「まず、そもそも100近くのグループLINEに入っていたので、あまり用のないと思うグループからは退会するようにしました。あと、どうでも良いLINEにはメッセージ付きのスタンプだけで返すようにすると、どうでも良い連絡は減ってきましたね」

　ちょっと冷たい人？ と思われるかもしれませんが、「LINEにあまり参加しない人」として自己ブランディングしていくためには自らが行動に移すことが鍵を握っているのだとか。友達との会話で何気なく、「私って基本的に連絡がマメじゃないから放置しがちなんだよね～。気にしないでね」ということを伝えておくことで、相手からの不信感を軽減する工夫もできます。

　ストレスを感じやすい現代人は、コミュニケーション上におけるソーシャルディスタンスにも気を付けていきたいもの。あなた自身の配慮と、周囲の人の配慮があってはじめて、このストレスから脱却できるのかもしれません。

＜TEXT／萩ゆう　イラスト／カツオ（@TAMATAMA_GOLDEN）＞

－［ストレス発散な話］－