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25歳で起業して借金1500万円を背負った男のリアル「遊んだ経験が忘れられなくて」

ビジネス

バーのオーナーから救いの手が

バー カクテル

 肩を落としてそうつぶやく前田さん。起業家としての成功経験が、本人を地獄に突き落としてしまったのかもしれません。しかし、バーテンダーとして働いている今、新たな気づきがあったとようで。

「今さらなんですが、バーテンダーとして働いていたら、人と話すのが好きなんだって気が付きました。コロナ禍なので、時短営業要請に応じたり、蔓延防止措置で営業日数を減らしたりなど、いろいろな制限がありました。それでも、今働いているお店では、わざわざ僕と話すことを目当てに来てくれるお客さんも多くて……

 現在働くバーのオーナーは、飲食以外でWEB制作のビジネスも展開しているそう。専門的な知識はないものの、独立前の副業で培ったデザインのスキルを期待され、前田さんは、この事業へスカウトされていると言います。近々行われるコンペを最後にシナリオライターとしての働き方に見切りを付け、オーナーの誘いを受けたいと話します。

 いずれは自分の店(バー)を持つことも夢だという前田さん。紆余曲折を経て、新しいチャレンジをしようとする姿はなんだか輝いて見えました。

<取材・文/粕谷麻衣>

1993年生まれ。紙媒体・web媒体で執筆を担うフリーの記者・ライター。経営者や起業家など、ビジネスの第一線で活躍する人々への取材が好き。趣味はキャンプやスキーなどアウトドア全般。一児の母・シングルマザー

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