脱“メリハリのない”パワポ。デザインのプロが考えた資料の作り方
社会人の資料作りの強い味方、パワポ。だが、多くの人々が読みにくい“ダメポ”を量産しているのが現状だ。そこでSPA!は一流のクリエーターたちの協力のもと、美しいパワポテンプレを作成。今回のテーマは「インパクト」。今すぐ超速で“デキる会社員”の称号を掴み取れ!
堂々と、図太く叫べ。主義主張を通すための、“つよつよ”パワポ
テーマ2は「インパクト」。「大きな文字や太い文字=野暮ったい」という迷信を打ち壊すかのような、圧倒的な力強さと洗練さを併せ持つのが井上信也氏のデザインだ。ダミーはエナジードリンクのイメージで組んでいる。
そして、パワポ作成に悩む20~50代の会社員300人へアンケート調査した結果、75%が困っていたフォントだ。
「アンケート結果ではフォント選びに苦しむ人が多かったようですが、このテンプレでは2種類に厳選。欧文は“aharoni”、和文は“創英角ゴシックUB”という、大きく扱うことで生きる書体を使用しています。汎用性も意識して、デフォルトで使用できるフォントを採用しました」
「強調」のシンプルな解決策
またアンケートでも86%と悩む人の多かった「強調」についてもシンプルな解決策を用いる。
「見出しと本文のサイズ差を出すことで情報にメリハリをつけます。また、行間と文字間隔もデフォルトより詰めることで緊張感のあるデザインにしています」
配色もブラックとイエローのみとなっている。
「キーカラーをメインとアクセントの2色に絞ることで、書体を大きく扱いつつも“うるさくない”絶妙なバランスをキープしています。背景に色や写真なども使っておらず、文字ができるだけ生きるようにしています。ここではキーカラーをイエローにしていますが、データでは緑などに変更することも可能です」
要素を極端に排しながらインパクト大のテンプレ。ここぞ、というときにぜひ使いたい。