「びっくりドンキー」朝8時からの朝型シフト、おしゃれな新業態も
コロナ対応した新業態の店舗も
1983年から各地へのフランチャイズ展開を積極的に推し進め、沖縄には「びっくりドンキー」の店舗だけでなく工場もあります。「びっくりドンキー」以外でも、新型コロナウイルス流行後の2020年6月に新業態「Dishers」を新宿・江の島に2店舗展開中です。
この業態は、
・顧客自身でタブレット端末を使い、1つのお皿のボリューム・内容を自由にフルカスタマイズできる
・注文から支払いまでセルフで対応可能で、可能な限り「他人との接触」をおさえられる
という2点が特徴で、他人との接触を可能な限り抑えつつ、「自分好み」のカスタマイズを両立させています。
では、そのように積極的な企業を作った社長はどんな人物なのでしょうか。現在の社長は庄司大氏で、創業社長の故・庄司昭夫氏の長男です。
先代のあとを2011年に引き継いで、現在に至ります。庄司大氏は1975年生まれなので、現在46歳です。この若さがあってこそ、時流を読んだ「朝型シフト」や「他人との接触をおさえたフルカスタムの新業態店舗」展開が可能なのでしょう。
公式サイト・ニュースからみえる現場
では、現場の雰囲気や働きやすさはどうでしょうか。株式会社アレフは非上場企業のため、有価証券報告書は入手できません。採用サイトをはじめとした公式サイトの情報・各種判例などからその姿に迫っていければと思います。
まず、給与水準について、採用サイトにて確認しました 。現在中途採用は行っていないようなので、新卒採用のみの数値です。
【アレフの基本給】
専門学校・短期大学卒業:20万7000円
四年制大学卒業:21万7000円
大学院卒業:22万3000円
参考として厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、新規学卒者(新卒)の初任給は専門学校卒で20万8000円、高専・短大卒で20万2200円、大卒で22万6000円、大学院卒で25万5000円でした。この統計調査の値は「残業代を含まない値」です。
アレフの場合、残業代についての言及が特にないので、「残業代を含まない」ものと仮定して、公式サイト記載の金額で単純比較しました。その場合、賃金構造基本統計調査の値と比較すると「少し低い」と言えそうです。
その一方で、2017年のある企業クチコミサイトの調査では、アレフが飲食業界における「ホワイト企業1位」となっています。クチコミサイトの記載をもとにしているのであくまでも参考程度ではありますが、残業の少なさなど、一定程度の働きやすさは担保されている可能性があります。