坊主用のシャンプーが登場。“ボディソープじゃダメな理由”を製造元に聞いた
髪の毛がなくとも頭を洗える――。スキンヘッド・坊主の専用シャンプーが、販売開始された。
スキンヘッドの人で「髪の毛がないんだから、ボディソープで洗えば大丈夫でしょ!」と言われた経験のある人も多いだろう。
薄毛やスキンヘッド族など“何で頭を洗うか問題”に悩む人たちにとっての救世主を製造・販売している株式会社ミリオンハピネスの代表取締役・金田智之さんに、開発の裏側などを聞いた。
頭皮と他の皮膚では影響が異なる
スキンヘッド・坊主専用シャンプーは、同社が製薬会社と共同開発した「ZEODEO」だ。ニッチなターゲットを狙った商品には、発毛・育毛の効果はない。純粋に頭を洗うためのもので、ボディソープとも従来のシャンプーとも異なる。
スキンヘッドや坊主の人たちから「石けんやボディーソープで頭を洗っている」という声を受けて、開発へ至ったと明かす金田さん。そこには「従来のシャンプーで洗うのは本当によいのか?」という疑問もあった。
「研究段階で、頭皮と他の皮膚の肌質が異なるのを知りました。髪の毛で守られていない頭皮は、日光や空気にさらされるため外からの影響を受けやすい。それが、スキンヘッドや坊主の人たちが抱える肌のベタつきやテカり、乾燥などの原因になっていると分かりました。そのため、アブラ分やそれによる匂いをおさえられる、吸着効果が高いとされる『ゼオライト』を採用しました」(以下、金田さん)
“液体シャンプーでは泡立たない”問題
さらに、金田さんたちがこだわったのは、スキンヘッドや坊主の人たちが頭を洗っているのをちゃんと実感できること。開発段階で聞こえてきた「液体のシャンプーでは泡立たない!」という声に応えた。
「シャンプーならではの泡立ちには、もっとも頭を悩ませました。通常のシャンプーは、髪の毛があるからこそ泡立つ。しかし、スキンヘッドや坊主の人たち向けとなると、単純なものでは液体をただ塗りつけるだけになってしまいます。最終的に選んだのが、ムースのように細かな泡が発生する『エアゾールタイプ』で、ボトルから勢いよく出るようにスプレータイプにしました」
シャンプーと共に、アフターローションも開発。日中に溜まった頭皮の汚れをシャンプーで洗い落としたあと、しっかり保湿すれば肌のカサつきも抑えられるという。