人気声優・雨宮天、声優人生が終わったと思った体験「劣等感が強くなっていた」
“食わず嫌い”せず挑戦し続けること
――ついついデキる人と自分を比べてしまいますよね。
雨宮:そうなんです。でも、コミュニケーション力が徐々についてくると、まずいろいろな方の前で本音を言えるようになってくるんです。
そうすると、憧れていた声優さんが、実は私の意見を聞いて認めてくださっていたりしていて。私は同業の方から見ても、そんなにひどい役者ではないんだと思えたんです。
自分の演技論が確立しているわけではないので、私から他人に話すことはあまりないのですが「自分なりにできていることはあるんだな」と感じる機会が増えました。
――最後に同世代の働く人へメッセージをお願いします。
雨宮:私が何か言えた立場ではないのですが(笑)、新人の頃には想像もしていなかったような楽しいこと、幸せなことが起きて、仕事の幅も広がっていきました。きっと数年後もそうなっていると思います。
20代の皆さんは若いですし、自分で自分のことを決めてしまわず、いろいろと挑戦していってほしいなと思います。私は根暗で人と話せなくて、劣等感だらけだったのに、こんなに変われたので、“食わず嫌い”せず挑戦し続けたら、きっと想像もしない世界が待っています。一緒に頑張りましょう!
<取材・文・撮影/トキタタカシ>