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転職で年収200万円増できた。8か月で退職・転職した30代の逆転理由

学び

 2020年のコロナ禍によって転職市場は激動の時代に突入しました。国内の完全失業率は2020年5月3.0%に悪化、求人倍率も1.09倍と横ばい(総務省発表)となっています。そんな状況下では、転職活動をしたいとは思いながら、重い腰をあげられないという方も少なくないでしょう

通勤

※画像はイメージです(以下同じ)

 筆者が運営する転職サポートの「wami career」では、転職活動にまつわるたくさんの相談を受けます。その多くが、「コロナ禍だから」「アラフォーだから」「短期離職だから」と変えることができない状況を理由に転職するか悩んだり、転職活動を先送りしているケースです。

30代日系大手企業の転職例

 30代日系大手企業に勤務するAさんも、そんな一人でした。半年程前に転職したばかりというAさんは、業務内容に対する不満と職場の人間関係を理由に転職を考えるようになりました。

 現職から逃げるような形で転職をしてしまって良いのか? 短期離職であることをどう企業側に伝えてたらいいか、と悩んでいました。

 転職が当たり前になってきている昨今、短期離職の定義も変わってきているように思います。短期離職の期間は会社によって違いますが一般的に2〜3年程度。しかし最近増えているのは、1年未満で転職を考えている求職者からの相談です。

ネガティブ要因があっても年収200万円増

辞表

 前述したAさんは入社後、自身が希望する仕事内容と実際の業務内容に乖離があったため、その経験を通して、「かえってやりたいことも今後のキャリアビジョンも明確になった」と短期離職をポジティブなメッセージに転換しながら面接で転職理由を伝えました。

 面接官が納得してくれるような転職理由を事前にしっかり準備して面接に臨み、その理由ならば転職を考えることもやむなし、そう思ってもらえるよう伝え方を工夫したのです。

 それまでの経験や企業が求める人物像ともマッチしたことも評価されたのでしょう。本格的に転職活動を開始してから2か月程で内定獲得。年収200万円アップ、前職の年収の約1.5倍となりました

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