お店で人気のノンアルコールビールは？

ノンアルコールビール3本「MARUKU AF LAGER」「MARUKU AF STOUT」「エルディンガーアルコールフリー」

　ちなみにお店で人気のノンアルコールビールを聞いたところ、「MARUKU AF LAGER」「MARUKU AF STOUT」「エルディンガーアルコールフリー」の3本をあげてくれました。前の2本はMARUKUのプライベートブランドで、1995年開業のクラフトビール会社・小樽ビールに醸造を委託しているそうです。

「MARUKU AF LAGER」「MARUKU AF STOUT」は、原材料は麦芽、ホップ、水のみ。ビールテイスト飲料にありがちな雑味が一切ないノンアルコールビールです。

　エルディンガーアルコールフリーは、実際に筆者も飲んでみました。通常のエルディンガービールと比べるとどうしても薄く感じますが、麦の力強さがあります。グラスに注ぐときの泡立ちも良いので、つい普通のビールを飲んでいる錯覚に陥ってしまいました。

きっかけはお酒がつらくなったから

　実はもともとお酒が大好きだった桜井さん。しかし、年齢とともにお酒を飲むと次の日に響くようになり、ある時「お酒をやめる決意をした」と言います。

「そのときにノンアルコールビールについて調べたら海外のネット記事が多数出てきて、『あれ？ 実はノンアルコールって欧米のほうが進んでる！』と気づいたんです。日本に入ってきていないノンアルコールビールがすごくたくさんあると知って、試しにドイツ産のノンアルコールビールを取り寄せてみたら、美味しかった。最初は行きつけのバーに『自分で配達するから』と言って、そのドイツ産のノンアルコールビールを置いてくれるよう頼んだんです」

　ノンアルコール専門のECサイトも、コロナとは関係なく、個人的な理由で立ち上げたといいます。

「飲み屋さんにノンアルコールビールを卸していても、私と妻の2人では体力の限界があるし、利益率も低い。それで、他の人たちにも買ってもらおうとECサイトをオープンしたのが、昨年9月9日です。それからコロナがどんどん広まり、飲食店にアルコール提供禁止要請が出た際は、品切れ状態が続きました。輸入元も欠品状態で、お店用にストックしていたものを回すなどしていました。おかげさまでECサイトの売り上げは伸びましたね」