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「別れも覚悟!」恥ずかしすぎる“レンタル倉庫の使い方”が同棲中の彼女にバレた

コラム

彼氏の趣味は女装だった

 Nさんとの別れも覚悟して扉を開けた遥さん。扉を開けた瞬間、目が点になります。しばらく状況が飲み込めず固まったのは、彼女だけではありませんでした。Nさんも驚きのあまり固まってしまい、しばらくお互い見つめ合っていたといいます。

「確かに、レンタル倉庫の中には女性の姿がありました。でも、私の想像の範疇をはるかに超えていたんです。なぜって、その女性というのは、女装した彼だったんですから! ファンデに口紅に、アイシャドー、そのうえウィッグにドレス姿でした……」

 実はNさん、小学生の頃から女装が趣味だったそうで、集めた女装グッズをどうしても捨てられず、同棲前にレンタル倉庫を借りて保管をはじめたのだとか。同棲後、しばらくは女装を我慢していたものの、欲求が爆発し、残業や休日出勤を言い訳にレンタル倉庫に通っていたのだそうです。

「状況が飲み込めずに私がボーっとしていると、『気持ち悪いよね? でも、僕は遥ちゃんのこと大好きだから別れたくないよ』と、必死で謝ってきたんです。でも、こっちからしたら“はぁっ?” って感じでした」

隠し事を打ち明けられた彼女の回答

ひと悶着

 Nさんから女装の趣味があることを打ち明けられた遥さんは、一気に怒りが引いていくのを感じたと言います。そしてすぐに彼の隠し事を許し、その後は、女装をしたNさんを街や観光スポットに連れ出して新しいデートのカタチを楽しんでいるのだとか。

「許すも何も、浮気じゃなくて、女装ですからね。変わった趣味のひとつやふたつ、あってもおかしくないですし、自分が好きなことなら、もっと堂々と楽しんでやってほしいと思いました。いまはレンタル倉庫も解約して、浮いたお金は結婚資金として貯金しています」

 2人が丸く収まったのは、Nさんの隠し事が浮気や借金のように相手を裏切るようなものではなく、遥さんもNさんの趣味を尊重したことにありそうです。相手を悲しませるような秘密を持たないこと、そして相手の趣味や嗜好を尊重することで、いま付き合っている人と寄り添う未来がもっと身近になるかもしれません。

<取材・文/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

特集[隠しごとがバレて一悶着!

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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