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20代がぶっちゃけ!働き方改革で「効果がない」と感じた瞬間

学び

「年功序列」よりも不必要な制度は?

 次に「“効果がないと思う制度”を3つ教えてください(複数/自由回答)」という質問を実施した結果、回答は以下のようになった。

【男性】
1位「プレミアムフライデー(男性30.4%)」
2位「年功序列(男性25.9%)」
3位「給料前借り(男性17.0%)」

【女性】
1位「プレミアムフライデー(女性16.3%)」
2位「年功序列(女性11.1%)」
3位「給料前借り(女性9.6%)」

「効果がない」と感じる制度は男女ともに同じく「プレミアムフライデー」だった。開始直後は盛り上がりを見せていたものの、実際は月末の早上がりは難しく、名ばかりの制度になってしまっていることから、20代の期待値が下がってしまったのかもしれない。

 また、「年功序列」に関しては、年上は尊敬すべきだと感じながらも、仕事は“できる人”が上に立つべきだと感じる20代が多いようだった。

休日や残業に関する制度は「あったら良い」

プライベート

 最後に「ここに挙げた事例以外の“働き方改革”で、面白い/あったら良いと思うものがあれば教えてください」という問いに対しては以下のような回答があった。

【違法残業等に対する罰則等を規定する制度】
労働基準法の違反に対する罰則の強化」(26歳男性/第二新卒)
1日の残業時間と1か月の残業時間をそれぞれ定め、超過したら公表・罰金。労働時間法/休日貯蓄制度」(26歳男性/既卒)

【労働時間削減や休日、有給休暇に関する制度】
週休3日、有給消化10日義務、残った有給買取義務、全ての企業に有給消化率開示義務」(24歳女性/既卒)
四勤三休」(24歳男性/第二新卒)
給与の引き上げではなく、労働時間の短縮」(26歳男性/第二新卒)

本当にほしいのは「プライベートの充実」

 今回の調査結果を全体的に見ると「効果あり」や「あったら良い」制度の共通点として、「法律で定められた休暇を確実に取得する」、あるいは「労働時間を削減する」といったものが多く含まれていることがわかった。

 その一方で、「効果なし」と回答している制度には「合理的ではない」「実体を伴わない」という点が共通していた。

 休日の確保や法律の定める有給休暇の消化など、充実したプライベートを確保しながら合理的に働きたいと感じている現代の若者たちにフィットした制度が一日も早く施行されることを望みたい。

<TEXT/ハセベサチコ>

【調査概要】
調査名:「働き方改革に関する調査
調査対象:20代の第二新卒・既卒として就職活動中の男女(全国)135人(男性94人、女性41人)
調査方法:WEBアンケート方式で実施
調査実施日:2017年11月16日~11月21日

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