旅行できない期間が長引き、身体も肥満気味に

「ダイエットだけを目的として考えれば、2週間の海外旅行で数十万円のお金はかかるし、コスパ的には最悪。おまけに友達からも『わざわざ海外まで行ってそんなことして何が楽しいの？』と、理解してくれる人がいなくて（苦笑）」

　しかし、最後に海外旅行に出かけたのは2019～20年の年末年始。以来、新型コロナの影響で旅行をすることができず、本人も「これだけの期間、海外旅行をしなかったのは就職してから初めて」といいます。

「周りからひんしゅくを買いそうなので、こんなグチは友達や同僚にも漏らしていませんけどね。ただ、会社はオフィス通勤から週1～2日出勤の半テレワークに切り替わり、毎日往復で2時間半かけて職場に通う必要がなくなりました。だから、最近はこの空いた時間を活用して近所を歩いたりしています。

　ただ、都心からは離れていても自宅は街の中心部にあり、海外みたいで歩き甲斐のあるコースじゃないのが難点。海外滞在中みたいに毎日歩いているわけじゃなくサボる日も多いため、体重は減っていません。むしろ、自宅に籠る時間が増えているせいか、逆に少し太っています（笑）」

海外旅行が恋しい日々が続く

　海外旅行に行くためにも早くワクチンを打ちたいと望んでいますが、2021年6月時点、20代で既往症もない池本さんが接種するにはまだ時間がかかりそうな見通しです。それにワクチン接種が進んでいる欧米諸国ですらまだ気軽に海外旅行ができる状況にはなっていません。

「今年の年末には行けるかなって期待していたんですけど、どうやらそれも無理っぽそう。国内旅行でもいいじゃん、って言われそうですけど、なんか海外ほど行きたいって思えなくて。これも周りの人にしてみたらワガママと言われそうですけど」

　普通の人には実践するのが難しそうですが、海外を旅してダイエットにもなるのは魅力。世の旅行好きの方のためにも1日も早く再び海外旅行を楽しめる日が来てほしいものです。

＜取材・文／トシタカマサ　イラスト／野田せいぞ（@nodanosei）＞