「コロナで仕事が増えた」。猫マンガで人気の作者に聞く、“好き”を仕事にする道
イラストを描かない日は1日もない
――多忙を極めると、逃げたくなることはありませんか?「イラストはもう描きたくない」と思うことはないんでしょうか?
二階堂:ないですね。私、むしろ描かないと、落ち着かなくて。描かずにはいられないんです。仕事がないときでも、手が勝手に動いちゃうんですよね。たぶん、私の場合、描かない日って1日もないと思います。
確かに、複数の仕事の依頼が重なると大変です。フリーランスに週休2日とか、決まった休日はないですし。何十枚も描かないといけない場合、締め切りに間に合うかしら? と、不安な気持ちになることもありますが。
フリーランスのイラストレーターとしてスタートして、早いもので14年目になります。その間、イラストを描くのが嫌になったことはありません。そう考えると、「幸せな仕事をしているんだな、私」と思います。
――このインタビューが終わった後も、またイラストを描きますか?
二階堂:はい。今朝も仕事で描いてきました。インタビューが始まるギリギリまで描いていて、「あ、時間だ」と思って、ここに来ました(笑)。その続きのイラストを描こうと思っています。
――お忙しい中、ありがとうございました。
二階堂:いえいえ。こちらこそ、ありがとうございます。
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フリーランスとは、ある意味「好きを仕事にする」こと。それを体現しているかのような二階堂ちはるさん。プロとしてお仕事を請け負う姿勢も、受け身ではなく、自ら動くことを貫いていらっしゃいます。
「イラストを描くのがとにかく好き」の言葉どおり、この記事のために愛猫との自画像まで描いてくださいました。モデルをしてくれたゾーウィちゃん、エマちゃん、もずくちゃんもお疲れ様でした。
<取材・文/楠 涼>
【二階堂ちはる】
東京を拠点に活動する、フリーランスのイラストレーター。シュールでポップなテイストを得意とする。ビジネス書からファッション誌の挿絵、CDジャケットやCM、Web広告のイラスト等、媒体を問わず幅広く手がける。
HP:「CHIHARU NIKAIDO WEB」
Twitter:@Chiharu_Nikaido
Instagram:@chiharumako