月額4万4000円からの「全国移住ライフ」で24歳女性が掴んだ“新しい幸せ”
専用ベッドプランでADDressに住民票登録
ちなみに、住民票はどうなるのか? と聞いてみると、新宮さんは「専用ベッドプランがあり、定額の4万4000円プラス専用ベッド代を支払えば、二子玉川邸に自分のベッドが確保でき、住民票も登録できるんです」と回答。なるほど。それは便利なシステム。
気になる専用ベッド代は、立地条件や部屋タイプによって変わりますが、二子玉川邸は3万3000円。つまり、合計7万7000円を支払えば、予約なしでいつでも帰れる場所を持ちつつ、全国にある家にも滞在できるということ。
「私が前に住んでいた目黒のシェアハウスが7万5000円だったので、家賃自体はそれほど変わらないです。しかし場所柄、いろいろな誘惑があり、食費ほか生活費がかさんでいました。でも今は自分のためにお金が使えるので、幸せです。ちなみに専用ベッド代は、地方なら安くて1万6500円のところもありますよ」
荷物にその人の人生が詰まっている
ちなみに、全国を移動する生活となると、家電や生活用品をどうするかも気になります。
「目黒のシェアハウスも家電や家具付きだったので、特に何か捨てたり、新たに買ったりということはありませんでした。二子玉川邸にも、冷蔵庫や炊飯器、ドライヤー、洗濯乾燥機(※利用は有料)など必要な家電はそろっています。ただ、引っ越し当時はコロナ禍が始まったばかりだったので、本やDVDなどおうちで楽しめるグッズをたくさん購入してしまって、持っていくのが大変でした。『え、こんなに荷物があったの?』って(笑)」
本当に必要なもの以外は友達に譲るなどして、なんとか荷物を減らした新宮さん。今では37Lのバックパックで楽々移動しているようです。また二子玉川邸を主な住まいとしたことで、必需品以外はここに置いておけるのも利点。
「本とDVDだけは手放せませんでした。いくつか実家に送って、後のものは今でもたまに持ち歩いていて心の支えにしています。他の会員だとファッションにこだわっている人もいて、洋服をたくさんスーツケースに入れて移動しているみたいですよ。荷物が重たくなっても苦にならないみたいですね。私はファッションにこだわっていないので、その点は楽でした(笑)」