「食べ残し禁止法案」が中国で可決。大食い動画の配信にも罰金が
大衆食堂の「量の多さ」に注意
今回の食べ残し禁止法において、北京や上海など中国各地に赴いたことがある筆者から、現地に不慣れな日本人に注意してもらいたい点がある。
日本と比べ、一品一品の量が多く、普段の感覚で注文をすると食べきれない可能性が高いことだ。一概には言えないが、高級なホテルやレストランの中華料理に比べ、安い大衆食堂では特に大盛りの傾向がある。
現地でチャーハンやラーメンを注文した際、写真と異なる規格外な量のご飯や麺が出てきてしまい、半分くらい残したケースが何回かあるが、今後は罰金刑の対象となってしまう。
現地の大衆食堂のおばちゃんはせっかちな人も少なくないので、「写真と同じ量」「量は少なめ」と意思を正確に北京語で伝える(英語は通じない可能性が高い)ことが今後重要だろう。
イメージと違うメニューが来る場合も…
また、メニューに写真がなく全部漢字という場合も多い。肉や魚、麺や飯という漢字が記されているのである程度は想像がつくが、麺や飯がイメージしていたものとは違う場合も多い。
筆者は昔、現地で麺をオーダーした際、肉かと思いきや虫っぽいものが添えられてきたことがあり、半分でギブアップした。「辛いから」とか「グロテスクだから」といっても、食べ残しは食べ残しとなってしまう。
いずれコロナが落ち着いて中国に行く機会があるとしたら、飲食店ではこれらの点に気をつけて注文してほしい。
<TEXT/国際政治学者 イエール佐藤>
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