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タワマン生活に執着する27歳フリーター。“手取り18万円”でも夢を実現できた秘密

コラム

念願のタワマン暮らしがスタート。しかし…

「水商売専門の不動産屋さんを利用して、なんとか審査を通り、憧れだった豊洲のタワマンを契約しました。住む家が変わると、本当に人生が変わるんですよ。世界が一気に広がって、目に見えるもの全てがキラキラしていました。

 もちろん、マウントを取ってくる友達には真っ先に報告しましたよ。『どうやってそんなところに住めたの!?』と聞かれたので『恋人がお金持ちなの』と(笑)。そのときの彼女は本当に悔しそうな顔をしてましたね。心底スカッとしました

 優雅なタワマン暮らしを楽しんでいた恵子さんでしたが、そんな彼女を悲劇が襲います。引っ越しから数か月後、新型コロナ蔓延による緊急事態宣言が発令。働いていたキャバクラが営業自粛に追い込まれ、収入が激減。さらに……。

もう普通のマンションには住めない

貧乏

いわゆる“派遣切り”にあってしまいまして、コロナ禍で無職になりました。すぐに次の仕事を紹介してもらいましたが、それもキャンセルされ……目の前が真っ暗になりましたね」

 幸せな生活が一転、コロナで大打撃を受けた恵子さん。それでも、タワマンを引き払うという選択肢は彼女の中になかったそうです。

「引っ越すにしてもお金はかかるし、何より、タワマンに住んでしまったらもう普通のマンションには住めないですよ。暮らしとともに、心も豊かになりますから。たとえ毎日の食事がカップラーメンになったとしても、タワマン暮らしだけは維持していくと心に決めました」

 お客さんと店外デートをしてお小遣いをもらったり、キャバクラの同僚の紹介でギャラ飲みに参加するなどして、恵子さんはなんとか生計を立てていきます。

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