ザコは相手にするな――年収1億円「年収チャンネル」運営者が語る、その“真意”
高学歴の就活生を中心に人気の高い「コンサル業界」。就活口コミサイトを運営するワンキャリアが2021年3月に発表した「東大・京大就活人気ランキング」によると、上位10社のうち5社を大手コンサルが占めている。
コロナ禍による企業の業績悪化でコンサル費用を抑える動きはあるものの、就活市場では俄然として希望者の高い業界だが、なぜこれほど人気があるのだろうか。
業界別の年収情報や稼げるキャリアの歩み方を発信するYouTubeチャンネル「年収チャンネル」を運営し、大手コンサルで働いた経験もあるStockSun株式会社代表の株本祐己さん(@StockSun_ceo)に就活生が気になるコンサル業界の実情と、若くして成功するコツを聞いた。
人気の理由は高収入だけじゃない?
――コロナ禍でも人気は衰え知らずなコンサル業界ですが、その理由はなんだと思いますか?
株本祐己(以下、株本):なんで、ですかね。逆になんでだと思いますか?
――(え、いきなり!)うーん……。何をしているのか具体的にはよくわからないのですが、“ハイスペックの人が集まるかっこいい業界”というイメージはあります。
株本:実態が見えないからこその“かっこよさ”はあると思いますね。たとえば製菓会社ならお菓子を、ビール会ならビールを売っていると想像できますが、コンサルはどのような業務をしているのかわかりにくい。
もちろん、年収やステータスの高さもありますが、何をしているかわかりにくいから妄想が膨らんでかっこよく見えている部分も大きい気がします。
コンサルタントの成長スピード
――株本さん自身、大手コンサルのベイカレント・コンサルティングで働いていたとのことですが、どのような業務を担当していたのでしょうか。
株本:確かに、入ったのですが、1年だけ勤めたアナリストという最底辺の雑魚キャラです。仕事は全然できませんでした。担当していた業務はパワポとエクセルと議事録作成です。上司に詰められて喫煙所で1人泣いていました。正直、社名を名乗るだけで恐れ多いです。
――どういう人がコンサルに向いていると思いますか?
株本:やりたいことが特にない人じゃないですかね。コンサルって給料は良いけど、全然面白くないですよ。最上流の意思決定権者は楽しいと思いますが、それ未満はその意思決定を遂行するアシスタントですからね。エクセルパワポとか汎用的なビジネススキルを学びたい人や、転職前提で経験を積みたい人には向いてるんじゃないでしょうか。
僕は大手のコンサル会社のアシスタント業務は全然向いてなかったですね。資料作ったり会議の議事録をとったりする事に全く興味も持てず、ミスも多く、よく上司に怒られてました。資料を綺麗に作る事がカッコイイと思える人は向いてますが、資料とかどうでもよくね? と思う人は向いてないです。
クライアントが中小企業のコンサル会社なら話は別です。若いときから経営者クラスと仕事ができ、スモールビジネスに幅広く触れられるので楽しいと思います。