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20代年収1000万超のフルコミ不動産マンに聞く「独立して稼げる・稼げない人」の違い

学び

 働き方改革が推進される昨今、不動産業界ではそれ以前から多様な働き方が存在しています。正社員以上に稼げるのが「フルコミ」(フルコミッション=完全歩合制)と呼ばれる働き方。一体どのような仕事なのか。

名刺 仕事

※イメージです(以下同じ)

全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)会員でフルコミとして働く、2人の男性(20代)から話を聞きました。

20代で1000万円稼ぐ男の働き方

「ひとくちに『フルコミ』といってもいろいろな形があって、個人事業主として不動産会社と業務委託契約を結び、自分の売上の一部を業務委託費(歩合給)としてもらうケースが多いです」

 こう語るのは、20代前半でフルコミとして独立したよっちゃん@shinjuku_chukai)さんです。

 新卒で入った不動産会社で数年経験を積んだ後、独立へ踏み切ったといいます。その動機について「自分の力を試したかったからですね。会社の看板なしでどこまでできるかやってみたかった感じです」と語り、営業力に自信をのぞかせます。

 一風変わった経緯で独立に至った男性もいます。強烈なキャラクターの持ち主の1Rテッタさん@tetadate)は、「新卒で入ったワンルーム販売会社が、“大人の事情”で営業できなくなりましてな。それならとフルコミで独立したわけですわ!」と振り返ります。

 やむにやまれぬ事情からの独立、不安はなかったのでしょうか?

「人生一回きりやからエキサイティングな人生を歩みたかったんや。オイラには『迷ったら嫌なほうに意思決定する』というマイルールがあって、それに従った感じや!」

 そうポジティブに捉えているようです。

商材や取引先はそれぞれ異なる

アパート

 営業力が高いという共通点がある両氏ですが、仕事内容や扱う商品はそれぞれ異なります。よっちゃんさんは売買仲介業を行い、取引相手は不動産企業が多いとのこと。

「都心の一棟ビル・レジデンス(住居)や土地を扱っていて案件は多岐に渡ります。売主さんから売却依頼をいただき、不動産会社さんに買ってもらうことが多く、開拓はモシモシ(電話営業)か飛び込みが主です」(よっちゃん)

 テッタさんは、個人へのワンルームマンションの販売がメインです。

「単にマンションを売るのではなく、お客さんの資産形成において受けられるメリットを最大化し、小さな予算で無理ない運用ができる提案を心がけてます! 資産形成にとどまらず、人生そのものを劇的に変化させるような志で、日々、コンサルティング業務に従事しております!」(テッタ)

 自身の仕事をセールスではなくコンサルティングと定義しており、仕事への意識の在り方が成果に好影響を与えている印象です。

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