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元カレの部屋に入り浸っていた婚約者。彼女の浮気がバレた“あるウソ”

コラム

元カレの家で連日一緒に過ごしていた

 この時点で浮気の可能性を疑いましたが、それでもどこかで彼女のことを信じたいという気持ちもありました。しかし、疑念は膨らむ一方。そこで2人が出会うきっかけになった飲み会を主催した友人に悩みを打ち明け、相談に乗ってもらうことにしたそうです。

「この友達と彼女は大学でのサークル仲間でした。私とも中学からの付き合いで、信頼できる。私は違う大学だから彼女の交友関係をあまり知りませんでしたが、彼ならひょっとしたら何か知ってるかもしれないと思ったんです」

 石井さんから事情を聞いた友人は、大学のサークル人脈を使って彼女のことをリサーチ。すると、彼女が大学時代に交際していた元カレと最近親しくしているという情報をすぐに入手してくれたそうです

平日の昼間から連日のように元カレの部屋に入り浸っていたそうで、ヨリが戻っていたんです。ただ、不思議とショックはありませんでした。最初にウソをつかれていたことを知った段階で覚悟していたし、やっぱり浮気していたんだなって。自分でも驚くほど愛情が冷めてしまっていたことに気づきました」

「別れたくない!」とストーカー化…

カップル 喧嘩

 あくまで証言だけで映像や画像などの決定的な証拠を掴んだわけではありませんでしたが、その話を聞いた日の深夜、意を決して彼女に電話します。最初は否定されましたが、臨時休業で仕事が休みなのを隠していたこと、元カレに連日会っていたことを知っている――と告げると、観念した様子で浮気を認めたといいます

「その後は『本当に好きなのはあたなだけ!』とか言われましたけど、こちらに交際を続ける気はまったくなかったのでもう二度と会わない、さよならと言って電話を切りました」

 ところが、これですんなり別れたわけではなく、彼女はなんとストーカー化。自宅や職場の前で何度も待ち伏せされたので、彼女の両親に事の経緯を話し、「今後も同じことを繰り返すようなら相応の手段を取らなければならない」とはっきりと伝えたそうです。

「向こうの浮気が原因で別れることになったのに私が悪者扱いされるし、最後はかなり面倒でした。それでも結婚する前に彼女の浮気に気づくことができ、そこは本当に助かったと思っています

 コロナ禍での生活の変化は、恋愛関係の在り方にも影響を及ぼしているはず。この彼女のように出社とウソをついて浮気相手と密会している人は、私たちが思っている以上に多いのかもしれませんね。

<取材・文/トシタカマサ イラスト/野田せいぞ(@nodanosei)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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