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体操日本代表、23歳・内山由綺がコロナ禍で知った「新しいスポーツ支援の文化」

暮らし

何度も見てしまうお笑い芸人の動画は…

――まだ若いのに頼もしい限りです。国内外の選手でライバル的な存在はいますか。

内山:うーん。ライバルというのはあまり意識していません。というか私、小柄な選手が多い女子体操の世界で身長が163cmと大きいんです。はっきり言っちゃうと巨人の部類です(笑)。体操は小回りの効く小柄な人のほうが有利と言われていて、大きい人は不利という定説があるのですが、それを覆したい。この背丈でも他の選手には負けたくないという気持ちはあります。

――今は自宅で過ごすことも多いと思います。体操以外でなにか趣味のようなものは?

内山:お笑いが大好きです。気に入った芸人さんのネタは全部見るようにしています。いろいろメディアで騒がれたこともありましたが、少し前までアンジャッシュさんのネタがお気に入りでした(笑)。

 他にはNON STYLEさんとかぺこぱさん、かまいたちさんも好き。あとジャルジャルさんのコントで「仕上げにオールバックする美容師の1日」っていう動画がYouTubeにあって。もうおもしろくて何度も見ちゃっています(笑)。

気持ちがブレることはありません

オリンピック

――お笑いフリークの領域ですね(笑)。1年延期となった東京オリンピックが7月23日に開催予定です。内山選手の意気込みを聞かせてください。

内山:母をはじめ、本当にたくさんの方々に支えてもらいながら、この体操という競技をやらせてもらっています。前回のリオオリンピックのときは、開催の2カ月くらい前から緊張で吐き気が収まらないほどでした。

 あの大舞台に出場する選手は、誰もがそれくらいのプレッシャーを感じていると思います。私は幸い直前になって冷静さを取り戻せましたけど。リオで得られた経験を生かして、東京オリンピックではしっかりと結果を出したいです。そして、お世話になっている方々に恩返しをしたい。

 万が一、開催されなくても、今年は全日本体操個人総合選手権とNHK杯体操の種目別があります。体操選手である私がやるべきことに変わりはないですし、何があっても気持ちがブレることはありません。

<取材・文/永田明輝>

【内山由綺】
1998年東京都生まれ。幼少期より母の影響で体操を始める。2016年、リオデジャネイロ五輪で48年ぶりの快挙となる体操女子団体総合4位入賞。2019年、全日本学生選手権大会2部個人総合優勝。twitter:@aae847c5cb9540d

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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