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東大卒「元住友商事マン」がYouTuberに。コロナ禍が生んだ逆転の発想

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最近の若者は草食系?

――先ほど(前回の記事)お話しされていた、「自分の強み」がわかっている人という意味ですか?

小林:そうですね。これまで採用活動は公的求人で行っていましたが、「自分の強み・弱み」がわかってる人は、募集要項を見て応募するんじゃないんだなと思いました。今どきの若い人も、自ら掴みに行くんだと。

 最近の若者は草食系なんていわれますが、そうでしょうか。「自分の強み」を心得てる人は行動パターンが違う。時代が変わっても、そういう人はそう。自ら動けば、いわゆる雇用のミスマッチも起きにくいんです。

 テレビ放映の影響も大きかったですが、雇用という点では、それ以上に影響が大きかったのはYouTubeですね。

コロナ禍ならではの逆転の発想

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――ご自身のYouTubeチャンネルを開設されてるんですね。

小林:はい。本格的に始めたのは、1年前くらいから。新型コロナの影響で、2020年3月ごろ、海外渡航が困難になってからです。今、登録者数が6万6000人(※取材時点)ほどいますが、1万人超えるころ、様子が一変しました。

 それまで40代の視聴者が多かったんですが、25~30歳くらいの人たちがドッと入ってきました。その人たちからもコメントや質問が来るんです。「こういう仕事がしたい」「小林さんの会社で働けませんか?」って。

 僕は今までリアルにこだわってきました。確かめたいことは、海外のどんな僻地であれ行って確かめる現地主義。でも、バーチャルの世界も悪くないなと。この人たちとはYouTubeじゃないと出会えなかったですから。

 考えてみたら、SNSやネット自体がバーチャルなわけではない。発信する情報がバーチャルか、リアルかなので。電話やテレビだってそうですよね。だから、僕が発信する情報は実際に体験したリアルにこだわってます。

――そういう意味では、コロナ禍で世界が広がったわけですね。

小林:そうですね、確かにそうです。コロナ禍だからこそ、その渦中にしかできないことはあると思うんですよ。逆手に取ってチャンスとして活かすというか。海外を飛び回ってたら、YouTubeやる時間ないですから。

 リモートワークだって、そうでしょう。在宅だからこそできる仕事、ステイホームだから活きるアイディアやビジネスチャンスはあると思うんです。ネガティブになるより、ポジティブにこの機会を捉えたほうがいい。

 もちろん、不便はありますが。この間、久々、飛行機で大阪へ行ったら、空港セキュリティでピーピー鳴っちゃって。「あ、腕時計はずしてなかった」……しばらく海外行けなくて、飛行機の乗り方忘れてました(笑)。

なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?

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東大⇒財閥系商社というキャリアを投げ捨て、世界を旅しながら自由に働く道を選んだ「フリーランス商社マン」の生き方

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