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東大卒「元住友商事マン」がYouTuberに。コロナ禍が生んだ逆転の発想

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 旅するビジネスマン・小林邦宏さん@kunikobagp)は、NHK『世界はほしいモノにあふれてる』の密着取材で、「世界の花屋」凄腕バイヤーとして紹介され注目を集めました。そんな小林さんのポリシーは、現地へ足を運ぶこと。

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フリーランス商社マンの小林邦宏氏

 しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、思うように海外へ飛べなくなりました。世界中がコロナ不況にあえぐ今、「フリーランスとして生きたい人が、ピンチをチャンスに変えるには」を聞きました。

「ケニアのバラ」とテレビがもたらしたもの

――前回のインタビューでは住友商事をやめて起業するまででしたが、ケニアのバラに出会ってすぐ現地へ飛んだのは、なぜですか?

小林邦宏(以下、小林):「ケニアのバラといえば、大輪で、複色で、高品質」という価値観を日本で広めよう。そう思ったのですが、それを実現するには、高品質なバラを安定的に供給できる生産者が不可欠です。

 そして、たどり着いたのが、首都ナイロビから片道4時間のンジョロという町にある「ソジャンミ農園」。ソジャンミ農園のバラは、それまで行ったどの農園よりも大輪で、クオリティの高い花を付けていました。

 なぜか。それを知りたくて、何度も足を運ぶうちにわかってきました。それは、生産者の限りない探求心です。こういうことは、実際にその人たちと話し、実物を確かめ、生産現場を見ないとわかりません。

 日本へ輸出する手段は空輸です。どんなに高品質なバラも、その間に傷んだり、枯れてしまったりでは元も子もありません。その点についても、ソジャンミ農園の生産者と会って、何度もディスカッションしました。

NHKのテレビ番組に出演してみて

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バラを輸入しているソジャンミ農園(小林邦宏氏提供)

――その後、NHKのテレビ番組『せかほし』で、2018年6月、2019年7月と2回にわたって取り上げられました。影響はありましたか?

小林:よく聞かれるんです、それ。「テレビ効果で儲かりましたか?」とかね(笑)。もちろん、知名度が上がったおかげで、ビジネスに良い影響はありました。売り上げもそうだけど、大きかったのは雇用ですね。

――雇用……ですか?

小林:はい。オンエアを見て、「こういう会社、こういうプロジェクトで働きたい」という人からの問い合わせが増えました。また、取引先からの紹介もありました。そういう人は、訴求力が違う。即戦力になりえる。

なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?

なぜ僕は「ケニアのバラ」を輸入したのか?

東大⇒財閥系商社というキャリアを投げ捨て、世界を旅しながら自由に働く道を選んだ「フリーランス商社マン」の生き方

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