ノートパソコン大手4社に聞く「テレワーク特需」と「今後の製品開発」
④ 今後の製品開発に変動は?
最後に「④今後の新製品開発の傾向に変動はありますか」という質問をしたところ、VAIO、富士通、レノボ・ジャパンの3社で、リモートワークに対応した商品開発やPRに力を入れているという回答です。
「直近発表しているパソコンはWEB会議で活躍する便利なオーディオ機能やプロセッサーの採用など、よりご期待に沿えるものをご提供しています」(VAIO)
「昨今のリモートワーク需要を受けて、ノートパソコンの画面をディスプレイとして活用できるHDMI入力機能や、Web会議のカメラを物理的に塞ぐことのできるプライバシーカメラシャッターなどの機能を搭載した商品を提供し、ご評価をいただいています」(富士通)
「これまでパソコンはCPUやメモリが注目されていましたが、最近はスピーカーやマイクが重視される傾向があります。販売においては以前よりもそういった点をPRするようになりました。パソコンの用途が変わりつつあることを感じています」(レノボ・ジャパン)
前記3社は、現状においては処理速度などの従来のパソコンで重要視されていたスペック面以外に力を入れている印象。この3社の姿勢がある中で、パナソニックは他の3社とは異なっています。
「レッツノートは、リモートでもオフィス同等の生産性をあげるための高性能なパソコンとして商品展開中です。今後の具体的な商品はお話できませんが、今後もお客様のご要望を伺いながら、課題解決ができる機能や性能を有したパソコンを開発してまいります」(パナソニック)
こちらはビジネスパーソンからの支持が強いパナソニックならではの、スペックも引き続き追求していく姿勢の垣間見れる回答と言えるでしょう。好調なパソコン市場。今後も4社4様の商品開発に期待したいです。
<TEXT/菅谷圭祐>