モテたいなら「話し上手」より「聴き上手」になるべき理由と、4つのコツ
春が近づいてきました。暖かくなるにつれ、新たな出逢いを想像し、「素敵な女性が振り向いてくれたらいいな」「モテたいな」と思うことはありませんか? 恋愛対象に限らず、他人から「好感を得る」ことは社会人として大切な素養です。
今回は、若い頃はお世辞交じりに「イケメン」と言われつつ、実際はコミュニケーション下手でモテない青春時代を過ごした筆者が、コーチングを学び、気づき、講師を務めるまでに至った知識・ノウハウを「モテるためには、どうしたらいいだろう?」と人知れず悩む皆さまにお届けします。
ナンパや一夜限りの関係に役立つ内容はほぼありませんが、空気感の伝わりづらいオンラインコミュニケーションを含め、さまざまな日常のシーンですぐ使える、誰からも「モテる、好かれる」簡単な秘訣をご紹介できたらと思います。
しゃべり続けてドツボにハマった苦い記憶
私は過去、合コンやデートなどで「頑張らなければ! 場を盛り上げよう!」としゃべれば、しゃべるほどに失点していった苦い経験があります。このような時、焦って喋って、沈黙が生まれ、一人必死にしゃべり続ける……という負のスパイラルに陥り、どんどん苦しい状況に追い込まれていきます。挙句、「お前、しゃべらないほうがマシだよ」などと言われてしまうわけで、盛り上げ上手な友人を羨むことも多くありました。
私だけでなく、普段はいいヤツなのに、女性を前にすると変に張り切ってしまうのか、人が変わったように一生懸命喋り続けて、場を凍らせていく友人の姿を何度も目撃したことがあります。もしかしたら皆さんの中にも、私や私の友人たちのようなご経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
自己弁護するようですが、我々はとにかく合コンやデートをよりよい時間にしようと必死ではあるのです。ただ、方向性を間違えて、大きく空回りしていました。
目指すべきは「聴き上手」
このようなケースで提案したいのが、コーチングスキルの1つ、「アクティブリスニング」の応用です。簡単にいえば、「自分はあまりしゃべらずに、上手に相手の話を引き出す」という対応方法です。
特に話下手な方、笑いのセンスが平均的な方は、無理をしてしゃべろうとせずにこの「アクティブリスニング」のスキルを身に着けて、話し上手より、聴き上手を目指すことをおすすめします。
上手に相手の話を引き出すことで、安心感を与え、相手にとって充実した時間を提供し、「この人ともっと一緒にいたいな」と思わせることができるはずです。実はこのアプローチ、恋愛のみならず、「コミュニケーション能力」が問われる就職選考のグループディスカッションなどでも有効です。
多くの方が「意見を言う」「話してアピールする」ことに必死になるのですが、上手な聴き手になり、その場にいる参加者全員が合格できるようにみんなの意見をうまく引き出してあげると、結果的に「自分だけ合格」してしまうのです。多くの人が話し上手を目指す一方で、聴き上手を目指す方は少なく、競争自体が少ないので、チャンスなのです。
それでは、具体的にすぐできるアクティブリスニングの心構えや方法を4つご紹介します。