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たった1人、予算ゼロの人事部が「1年半で68人」も採用できたワケ

ビジネス

誰よりも自社のことを知っている人になる

 誰よりも自社のことを知っている人になる。人事として仕事で結果を出すためには誰よりも自社のことを知っていないとダメだという持論があり、入社の2か月前から合間をぬって情報収集のためにメイプルに訪問をしていました。

 入社前にやたらやる気満々のおばさんがしょっちゅう会社に来るなって、その頃の社員には思われていたかもしれません(笑)。

 SES業界のこと、会社の制度、社風、どんな人がどんな思いで入社を決めているのか、社長はどんな思いで会社をつくってこれからどうしていきたいのか。社員の将来の夢は? たくさんの“なぜ?”を社長はじめ、社員にぶつけてとにかく情報を集めました

スカウトメールの嵐! まずは個別アプローチ

メイプルバー

エンジニア交流会イベントでは、毎回エンジニア用語をもじったタイトルを

 入社してすぐに社長から採用ターゲットのペルソナを共有してもらいました。私が入社する前までは人事専任者がおらず、社長が1人で人事をやっていたのもあり、どんな人を採用したくてどんな人がメイプルに合っているのかは、社長に聞けばすぐわかる状態でした。

 そのペルソナに合った候補者をビジネスSNS「Wantedly」のなかから探していき、一人ひとりにスカウトメールを打つ日々がスタートしました。社長のポリシーとして“定型文のスカウトはNG”。曰いわく、「定型文のラブレターもらっても気持ちって動かないでしょ」って確かに正論……。

 しっかり経歴を読みこんで、なぜあなたに来てほしいと思ったのか、会いたいと思った気持ちを素直に、一人ひとり、ラブレターを書くように送りました。それはもう地道な作業で、1通つくるのに最初は30分近くかかり、候補者を探すのも1時間近くかかり、なかなか多く件数が送れず毎日くたくたになって帰っていました

「心を込めてスカウトを打っているけど、こんな地道な作業で採用ってうまくいくのかなぁ? いつか会社説明会で多くの人を集めて採用したいなぁ」

 私の気持ちのなかではまだ前職での成功体験を全部捨てる踏ん切りがつかないまま、個別採用を模索していく日々でした。

予算ゼロでも最高の人材が採れるまちがえない採用

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