「植物肉バーガー」は本当に美味しいのか。バーガーキング開発担当を直撃
植物バーガーを食べてみた感想
私を含めた多くの記者の感想は「一口食べただけではわからない」というものだった。率直に言って、想像以上に美味しかった。
野村氏が話すように、ハンバーガーが好きな人であれば気に入るのではないだろうか。もしくは、ハンバーガーよりもプラントベースワッパーのほうが好きだと思う人もいるかもしれない。個人的に気に入ったのが香ばしさだ。従来のワッパーよりも強いように感じた。その香ばしさが食欲をそそり、また一口、もう一口とボリューミーなワッパーをどんどんと口に運んでしまう。
プラントベースワッパーは想像以上にハイクオリティに仕上がっていた。プラントベースワッパーも他の代替肉系バーガー同様にヘルシーだろう。しかし、それ以上に美味しい。油が少なくあっさり、でもジューシーさもある。バーガーキングらしさを十二分に堪能できる「美味しい」がプラントベースワッパーの中にちゃんとあった。
後発の代替肉バーガーになったワケ
ところで、プラントベースワッパーは代替肉を扱った商品としては業界内では後発に分類される。発売がこの時期となったのは、どういった理由からだろうか。
「約2年前から商品開発の話はありました。ただバーガーキングで出すのであれば、バーガーキングらしい美味しいプラントベースワッパーを出したいということで、このタイミングになりました」
このように話すのは新商品開発マネージャーの荒川波奈絵氏。荒川氏がバーガーキングらしさとして、まずあげたのもやはり「美味しさ」だった。
「身体にいいから我慢して食べるのではなく、美味しいものを食べてもらいたい。大豆特有の香りがあると、どうしても美味しさからは遠のきます。そのため、大豆をダイレクトに感じないようなパティを作ることを意識しました」