もう企画がボツにならない。24時間でアイデアを磨く方法
ターゲットユーザーに近い人に意見を聞く
各メンバーは、バージョン2のシートを持って、親せきや友人といった、アイデアの内容を守秘してくれるターゲットユーザーに近いプロファイルの人たちに連絡を取って「すみません、5分だけ時間をください。このアイデアについてどう思いますか?」と聞きます。目標は5名です。
そうすると、今度はかなり、貴重な具体的な情報が集まります。リアルなターゲットユーザーの情報や、その界隈での具体的ニーズ、最新の動向などが見えます。
そして翌朝、各自が集めた意見をもとに3回目のブレストをします。こうすると、わずか1日24時間で圧倒的に「リアルな欲しさを踏まえた企画案」になります。
閉じた場で考え続けてはいけない
もし、「今日はチームのメンバー全員で泊まり込んで、24時間アイデアを考え続けるぞ」としたら、面白い企画が生まれるでしょうか? 残念ながら、そんなことはありません。むしろ時間のムダです。
“No Input, No Idea”――インプットがないところにアイデアは生まれません。たとえば、海を見たことがない人たちが、海辺で使う遊具を企画することを想像してみてください。
もしかしたら、今までにない新奇な遊具のアイデアが出るかもしれません。しかし、「海辺で使ったらすぐに壊れてしまいそう」「持ち運びが面倒くさそう」といった、実際の使い勝手をまったく考慮していないものが生まれてしまう危険性が高いでしょう。
ブレストとブレストの間に、効果的なインプット(チームメンバー以外の人たちの意見)をはさみ込むことは、想像以上に効果的です。長時間アイデアを考え続けて「もうわけがわからなくなってきた!」と感じたときは、それは「そろそろ新しい情報をインプットするタイミングですよ」という脳からのシグナルだと捉えて、今回紹介した方法を試してみてください。