世界トップ営業が明かす、夢がかなう「手帳術」
記号を使って数字を「見える化」する
営業時代の和田さんは、自分のスケジュールや目標だけではなく、部下の成績まで手帳ひとつで管理していたという。その時代に編み出したのが、目標と成果が一目で分かる手帳の書き方だという。ポイントは、記号を使って数字を可視化すること。
「何人とアポを取って、そのうち何人と契約を結べたかを、記号や色塗りで分かりやすく『見える化』します。視覚化することで、右脳がよく働くようになります。すると、一目で内容を理解でき、しっかりと意識づけできるようになるんです」
例えば、「今週は6人にアポを取る」ということを目標にした場合、手帳に「6」と数字は書かず、「△△△△△△」と6個の三角を記すことにする。
「手帳に6個の三角を書き入れると、それなりのスペースを取りますよね。『今週は結構な人数に会ったなあ』と視覚的に感じられるようになります。また、記号化することで『1つ目の△は鈴木さん、2つ目の△は高橋さん』などと、お客さま一人ひとりの顔を思い浮かべることができるようにもなってくると思います。ただ『6』と数字を書いただけでは、人の重みまで伝わりませんよね」
さらに、契約を結ぶことができたら、この「△」を「▲」に塗りつぶしていく。そうすることで、達成度や達成感までもが可視化できるという。
手帳を使って自分自身を変える
今回紹介した和田さんの手帳術は、どれもすぐに取り入れられるものばかりだ。
「手帳は、自分の夢を後押ししてくれるツールです。最初は手帳に書いた通りにいかなくても、行動し続けることによって、必ず自分自身を変えることができます。手帳を新しいものに変えるニューイヤーは、生まれ変わる大きなチャンスなんです」
そう語る和田さんにならって、若手ビジネスマンのみなさんも、今年こそ手帳を買ってみてはどうだろうか。
<TEXT/bizSPA!取材班>