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“コロナ解雇”の時代に知るべき「転職エージェント」のメリット・デメリット

学び

転職エージェントの仕組み

 人材紹介会社は、求人会社から、入社した人の年収の数%を手数料という形で徴収することで収入を得ています。一般的な紹介(登録型)の仕組みは、「求人企業」と「人材紹介会社」と「転職希望者」の3者が、それぞれ「入社」(転職希望者)⇔「面接・選考内定」(求人企業)といった具合に構成されています

 あるいは「求人の依頼、採用が決まった場合は手数料の支払い」(求人企業)⇔「希望者を推薦・紹介、雇用条件の交渉」(人材紹介会社)でも構いません。

転職

※『これだけは知っておきたい「転職」の基本と常識 改訂新版2版』より

 登録型のほかには、サーチ型と呼ばれるいわゆる“ヘッドハンティング”の形をとる仕組みがあります。これは企業から依頼を受け、その依頼内容に合った人を見つけ企業に紹介します。エグゼクティブサーチとも呼ばれます。

 さらに、“再就職支援型”と呼ばれる仕組みもあります。企業が雇用を継続できなくなった社員を系列会社やグループ企業、あるいはそれ以外の企業へ再就職させるのですが、丁寧なカウンセリングが必要な骨の折れる事業です。

転職エージェントのメリットとデメリット

 無料でサポートしてくれる転職エージェントは、転職希望者にとってはありがたいサービスではありますが、メリットも多い反面、デメリットもあることを忘れてはいけません。

 まずメリットですが、前述しているとおり転職活動の最初から最後まで必要なサポートをすべてしてくれるということが、最大の利点でしょう。非公開求人の中からでもあなたに合った企業を探してきてくれるのも転職エージェントならではのメリットです。

 また、あなたのキャリアを客観的に見て、さまざまなアドバイスをしてくれるのもありがたいサービスです。エージェントはプロなので、あなたが自分で気づかなかったビジネスの才能を見出してくれるかもしれません。

 面接では伝えきれないあなたの長所も、相手企業の人事担当者に別ルートで訴えてくれます。面接の失敗さえ覆すエージェントもいると聞きます。自分ではしにくい給与の交渉も、エージェントなら少し高めの設定でもクリアしてくれます。それを見越して最初は大きな金額から要望していくと、多少譲歩しても目標以上の額で折り合うことができます。

これだけは知っておきたい「転職」の基本と常識 改訂新版2版

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