笑える時計で人気「フランク三浦」、社長は「仕事が大嫌いなんですよ」
商品化の判断は「面白いか、面白くないか」
芸能人がSNSにアップした写真が拡散され、瞬く間に世間に広まっていったフランク三浦。その商品企画はNSC元社員と主に2人で担当しているという。
「偏差値は低いんですけど、お笑い偏差値は高いということで。基本的には商品化の判断は面白いか、面白くないかだけですね。フランク三浦も有名になっていろいろ制約もありますが。
“例の裁判”が終わってからは『表参道にフランク三浦カフェ出す』とか、『GINZA SIXのフランク・ミュラーに対抗して銀座ファイブにフランク三浦を』とか、いろいろ声かけていただくことは多いです。『さすがに売り上げ立たないでしょ』ってなりましたけど」
50億くらいで売っちゃいたい
ディンクス社が2012年に、フランク三浦の商標を登録したのを機に、知的財産権をめぐってフランク・ミュラーは特許庁に商標の無効を請求。しかし、最終的に知的財産高等裁判所は三浦の商標を認める判決を下し、ディンクスの勝訴が2016年に確定した。
ここ3年ほどは腕時計だけに限らず、ゴルフグッズなどでのフランク三浦のライセンス契約のオファーも舞い込むようになってきているようで、2021年にはアパレルを立ち上げる話もあるんだとか。
「ライセンス契約もデザインやコンセプトについて、『なんかちょっと面白いこと考えてくれへん?』みたいなかたちが多いですね。勝訴後は講演依頼もたくさんいただいたんですが、人前でしゃべるのが本当に無理で。だいたい僕は仕事が大嫌いなんですよ。
本当に朝起きる時点から苦痛ですよね。モノ売るって大変で。社員もいるのに僕がフワフワ~っと個人で外に出ていっても、本業を疎かにしてメシ食えなくなったら意味ないし、すぐ飽きられますから。あわよくばブランドも50億くらいで売っちゃいたいですね。そしたら僕、仕事辞めてずっと漫画読みますから」