入社2年目で2000万の損失。3億円を手にした女性社長の大失敗
誰しも若手時代、失敗の1つや2つは経験しているもの。なかなか立ち直れず、自分に自信がなくなってしまっている人もいるのでは? 株式会社スマートメディア代表の成井五久実さんもその一人。
起業後史上最年少で3億円で事業売却した輝かしい経歴を持ちながらも、新卒入社2年目のとき大失態を冒し、減給処分になった経験がある。このエピソードは成井さんが上梓したビジネス書『ダメOLの私が起業して1年で3億円手に入れた方法』(講談社)の冒頭で紹介されたほど。
「クビかもしれない」と思うほど落ち込んだという成井さんが、これほどの失敗をどのように乗り越え、成功の糧にしたのだろうか。
東大・京大卒の同期にコンプレックス
成井さんの両親はともに経営者。自身も「いつかは起業をしたい」と思いながらも、社会人経験を積むため、女性経営者として手腕を奮っていた南場智子が代表を務めるDeNAヘ新卒で入社をする。しかし待ち受けていたのは自分より遥かに優秀な同期たちだった。
「同期の中で女性は57人中5人のみ。さらに東大・京大出身の高学歴が多く、女子大出身の私はその中では一番の低学歴でした。新人研修でも優秀な人とそうでない人は明確に区別され、自分は後者に振り分けられました」
「入社早々コンプレックスに苦しめられましたが、コミュニケーション能力と行動力は誰よりも自信はあって。運良くその能力を生かせる営業部に配属してもらうことができました。しかし、当時の花形部署で私も希望していたモバゲーは担当させてもらうことができず。1年目はそんな挫折ばかりの悔しい日々でしたね」
売り上げ目標を達成し、希望の部署に
将来起業するなら、弱肉強食の社会で勝たなければいけない。そう思った成井さんは一念発起。上司に「モバゲーの部署に行きたい!」と直談判。すると、「3か月連続で営業目標を達成したら、モバゲーへの配置転換を推薦する」という提案があった。
「死に物狂いで働きましたね。誰よりも自分から架電をして企画提案もして、顧客と密にコミュニケーションを取りました。同期の誰よりも活躍して結果を残したい。その一心でした。そしたらなんと、3か月連続で目標金額を達成することができたのです」
入社2年目にはその成績が評価され、念願のモバゲーの営業部へ異動することに。